看護小規模多機能型居宅介護での看護師の役割をくわしくご紹介!
看護師が働ける職場のひとつである看護小規模多機能型居宅介護。
看護師小規模多機能型居宅介護における看護師の役割については知らない方が多いのが現状です。
ここでは、看護小規模多機能型居宅介護での看護師の役割をご紹介します。
看護小規模多機能型介護で働くのに興味があるという方は参考にしてみてください。
看護小規模多機能型居宅介護に看護師の役割が必要な理由
看護小規模多機能型居宅介護にそもそもなぜ看護師が必要となるのでしょうか。
その理由は2つあります。
医療依存度の高い人が利用するため
看護小規模多機能型居宅介護の利用者は主に以下のような方となります。
・医療依存度の高い人
・退院直後で状態が不安定な人
・在宅での看取りを検討している人
・住み慣れた自宅で療養をしたい人
医療依存度が高くまだまだ医療を必要とする方に医療サービスを届けなければなりませんが、医療サービスは医師や看護師しか届けることができません。
そのため、看護師が看護小規模多機能型居宅介護では必要になるのです。
看護師の配置が法律で義務付けられているため
看護小規模多機能型居宅介護では、看護師の配置が法律で義務付けられています。
看護職員については「従業者のうち、常勤換算方法で2.5以上の者は、保健師、看護師又は准看護師でなければならない」とされています。
法律の観点からも、看護師は看護小規模多機能型居宅介護にとって必要な存在なのです。
看護小規模多機能型居宅介護における看護師の役割4つ
看護小規模多機能型居宅介護において、看護師の役割にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、看護師の役割について主に行われている4つをお伝えしていきます。
ただし、施設によって看護師に求められる役割は異なり、介護業務と兼務を求められるところもあります。
ここでご紹介するのは、あくまで看護師の役割として最低限行う業務です。
利用者様の健康チェック
毎日のバイタルチェックを行いながら利用者様の健康状態をチェックしていきます。
バイタルチェックだけでなく日頃から利用者様の状態を看護師の視点で観察しておくことで、異常の早期発見へとつながり、その結果として適切な処置ができるのです。
医師の指示の下で医療処置
医療を必要とする方が多いため、医師の指示の下で医療処置をするというのが看護師にとって最も大切な役割といえます。
看護小規模多機能型居宅介護で行われる医療処置は主に以下のようなものとなります。
・服薬管理
・点滴
・吸引、吸入などの呼吸管理
・褥瘡の処置
・与薬(点滴や注射を含む)
・カテーテル管理
・看取りのケア
これらの処置は看護小規模多機能型居宅介護で働くほかの職種では行なえず、看護師の大切な役割になります。
通院のサポート
もともと通っている医療機関があるという利用者様の通院サポートも看護師の役割です。
通院先の医師への情報提供のほか、医師からの診断結果をご家族に伝えたり、ご本人にわかりやすく医師の説明を伝えたりするのも看護師の重要な役割です。
急変時の対応
医療依存度が高い方が多い看護小規模多機能型居宅介護では、急変の可能性も高く、急変時の対応は看護師に任されることとなります。
急変時の初期対応はもちろん、救急隊への引き渡し時の申し送りなども看護師が行います。
看護小規模多機能型居宅介護で看護師の役割を担える人とは
さまざまな看護師の役割がありますが、看護小規模多機能型居宅介護でこの役割を担うためにどんな人材が求められるのでしょうか。
看護小規模多機能型居宅介護で看護師の役割を担える人、施設から求められる看護師は次のような方となります。
医療機関である程度の勤務経験がある
そもそも看護小規模多機能型居宅介護では看護師の配置人数が少ないということもあり、看護業務はほぼ1人で行います。
特に、急変時の対応は医療機関であれば何人もの看護師で行えますが、看護小規模多機能型居宅介護では確実に少人数の看護師で行わなければなりません。
ですので、看護小規模多機能型居宅介護ではある程度、医療現場で働いた経験がある看護師を求める傾向にあります。
看護小規模多機能型居宅介護の求人を見ると特に積極的に採用されやすいのが、急性期での勤務経験者です。
ただ、急性期での勤務経験が無くても医療機関で最低でも3年は勤務していれば、採用されやすい傾向にあるようです。
介護現場での看護師経験がある
看護小規模多機能型居宅介護は、医療現場ではないため看護師よりも介護職の方が配置人数が多いです。
積極的に治療をすることもないので、介護の仕事の方が多くなります。
介護現場での看護師経験があると介護の仕事も分かるので円滑に業務ができるため、介護現場のある看護師を求める施設もあるのです。
また、介護職とのコミュニケーションも円滑に取れるため仕事もしやすいといえるでしょう。
看護小規模多機能型居宅介護での看護師の役割を理解しておこう
看護小規模多機能型居宅介護の看護師の役割はなかなか知られていませんが、介護も医療も行える施設であり、看護師のスキルや技術の向上にもつながる施設といえます。
厚労省によれば東京、大阪、神奈川など都心部では施設が増加傾向にあり、今後の需要もますます高まってくることが予想されます。
看護小規模多機能型居宅介護の看護師の役割を知っておくことで、就職先としての選択肢の1つにしてみてはいかがでしょうか。