看護小規模多機能型居宅介護とは?特徴などを詳しく解説

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

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平成24年度介護報酬改定で創設された看護小規模多機能型居宅介護。

まだ新しいサービスということもあり、この役割を知っている人が少ないというのが現状です。

今回は看護小規模多機能型居宅介護について詳しくご紹介します。

目次

看護小規模多機能型居宅介護って何?

まずは、看護小規模多機能型居宅介護、通称看多機(かんたき)がどんなものなのかを社会のシステムに触れながら詳しくご紹介します。

看護と介護を一体的に提供するサービス

平成24年よりサービスを開始した看護小規模多機能型居宅介護。

看護小規模多機能型居宅介護は訪問看護小規模多機能型居宅介護を組み合わせたサービスとなり、介護と医療を一体的にできるサービスなのが特徴です。

つまり、訪問看護訪問介護ショートステイデイサービスを1つの事業所で行うことができるサービスになります。

高齢化と老老介護という社会問題がきっかけ

看護小規模多機能型居宅介護は、高齢化老老介護という社会問題がきっかけとなってできたサービスです。

高齢化社会となったことで医療需要が増加しました。

しかし、需要に見合った供給ができずある程度状態が落ち着いたら、在宅療養への切り替えを与儀されなくなりました。

とはいえ、高齢化社会及び核家族化の影響に伴い、早期に退院して在宅療養に切り替えたとしても老老介護をしなければならないという現実が待っています。

医療依存度が高くても、住み慣れた場所で在宅療養ができるように、在宅療養を地域で支えることが求められており、その結果として看護小規模多機能型居宅介護が生まれたのです。

全国でどのくらいサービス提供施設がある?

看護小規模多機能型居宅介護のサービスを提供する施設は2022年1月31日時点で795施設あります。

施設数の推移を見ると年々施設数が増えてきており、今後も施設数は増えていくことが予測されます。

そのため、看護小規模多機能型居宅介護における看護師の募集なども今後増えてくるかもしれません。

看護小規模多機能型居宅介護の3つの特徴

看護小規模多機能型居宅介護には3つの特徴があります。

この特徴についてもおさえておきましょう。

サービス提供体制が柔軟

サービスの提供体制が柔軟なため、利用者や家族に合わせてサービスを提供するという点が、看護小規模多機能型居宅介護の特徴です。

そのため、急に宿泊をする、短時間だけの預かりや安否確認、利用手段の変更など幅広い対応を求められることがあります。

スタッフと利用者の関係性が近い

訪問から宿泊まですべてを1つの施設で対応できるため、スタッフも利用者も顔なじみの関係になります。

顔なじみの関係である人が継続してみてくれるので、利用者側も不安が和らぎ、環境の変化へ柔軟に対応できるのです。

そのため、環境の変化の対応が苦手な認知症の方が利用者として多い傾向にあるのも特徴です。

専属のケアマネジャーを配置

看護小規模多機能型居宅介護では、専属のケアマネジャーの配置が必要な施設です。

そのため、施設内に常にケアマネジャーがおり、サービス調整や利用者からの相談なども柔軟に対応できるという点も特徴です。

ケアマネジャー資格を持っている看護師の場合、看護業務と兼務になることもあります。

看護小規模多機能型居宅介護で提供するサービス

看護小規模多機能型居宅介護でどのようなサービスを提供しているのかを知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

看護小規模多機能型居宅介護においては次のサービスを提供します。

医療サービス

看護小規模多機能型居宅介護では医療需要度の高い方が多く利用される施設のため、医療サービスの提供は必須ともいえます。

主に、以下のようなサービスが提供されています。

点滴注射

褥瘡の処置と予防

・バイタルチェック

・肺炎や拘縮予防のためのリハビリテーション

緩和ケア

ターミナルケア

服薬管理

家族への指導

看護小規模多機能型居宅介護で働くことを検討されている看護師は、上記の仕事は最低限できておいた方が良いでしょう。

介護サービス

介護サービスは、訪問介護、デイサービス、ショートステイによって業務が異なりますが、主に以下のような業務が主流となります。

生活援助(洗濯、掃除、調理、配食、ゴミ出し)

食事介助

移動介助

排せつ介助

通院、外出の介助

服薬介助

健康チェック

・レクリエーションの企画と実施

・利用者の送迎

介護サービスの内容は看護師が一緒に行うこともあります。

看護小規模多機能型居宅介護はこれから需要拡大の予感!

少子高齢化の影響に伴い看護小規模多機能型居宅介護の需要はこれからもますます高まってくるでしょう。

看護小規模多機能型居宅介護がどのようなサービスなのかを知っておくことで、自身のキャリアに活かせる部分もあるかもしれません。

看護小規模多機能型居宅介護は看護師も働くことができますので、サービスを知り、転職先の1つに検討してみてはいかがでしょうか。

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