訪問入浴における看護師の役割を3つ紹介します!

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

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訪問入浴で働きたいと考えた看護師のなかには、看護師の具体的な役割について知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

訪問入浴は介護職とともに仕事をするため、看護師と介護士の仕事が混同してしまうという方もいらっしゃいます。

ここでは、看護師は知っておきたい、訪問入浴における看護師の役割について3つご紹介します。

目次

訪問入浴における看護師の役割その1 体調チェック

訪問入浴における看護師の役割でもっとも大切なのが利用者様の体調チェックです。

例えば血圧が高い、発熱しているという状態で入浴をした結果、体調を崩してしまう可能性がありますし、入浴後の体調チェックを怠った結果、容態が悪化してしまうという可能性もあります。

ともに訪問をしている介護士は体調チェックができません。

そのため、体調チェックはすべて看護師の仕事となるのです。

体調チェックとは何をするの?

訪問入浴において看護師が行う体調チェックは主にバイタルサインの測定です。

血圧、体温、Spo2を測定するほか、本人あるいは家族から体調を聞き取ります。

地域のケアマネジャーあるいは訪問看護と連携しているという場合は、ケアノートを確認して前回入浴時から今日までの経過を追うというパターンもあります。

体調チェックは入浴前だけでなく入浴後も行うのが一般的です。

ケアノートを活用している場合には訪問入浴の看護師もケアノートに利用者様の状況の記録をする場合もあります。

訪問入浴における看護師の役割その2 入浴介助

例えば介護施設などでは、入浴介助はすべて介護士が行い、看護師が介入するということはほとんどありません。

しかし、訪問入浴では入浴介助も看護師の仕事となります。

訪問入浴は介護士2人と看護師1人の計3人で回る場合が多いので、概ね介護士がケアを行ってくれますが、看護師の介助が必要になることもあるので、どのような介助を行うのかをチェックしておきましょう。

移動や移乗は看護師も介助必須!

利用者様を入浴のために移動してもらったり、入浴のための浴槽に入ってもらったりする場合には看護師の介助も必須です。

特に、四肢に麻痺がある、1人での歩行ができないという方の場合は病態や症状を熟知している看護師が主体となって移動や移乗の介助を行います。

また、身体の大きい人を入浴させる場合には、介護士が2人いても移動や移乗が難しい場合もあり、3人での介助が必要となるのです。

入浴を拒否される方へのアプローチ

利用者のなかには、入浴を拒否される方もいます。

その理由はさまざまで、昔から入浴が嫌いというバックグラウンドがある方もいれば、認知症などの病気によって入浴を拒否しているケースもあります。

拒否をされた方に入浴をしていただくために利用者様の今の状態や気持ちを推測しながらのアプローチをしていくのも看護師の力が求められる部分となるのです。

訪問入浴における看護師の役割その3 必要な医療管理

入浴後に医療的な管理が必要な場合があれば、その管理を行うのも看護師の大切な仕事です。

ほかの役割については看護師がもしも不在であったとして、介護士が行うこともできますが、医療管理は介護士ではできないので、必ず看護師がやらなければなりません。

具体的な医療管理は次の通りです。

保湿や身体の皮膚チェック

入浴後に身体の保湿をするのも看護師が行うべき医療管理の1つとなります。

また、保湿剤を塗りながら身体の皮膚に異常がないのかもチェックしていきます。

保湿剤については医療機関から処方されていないものもありますが、こういったものであっても皮膚のチェックをするという観点から介護士ではなく看護師が処置することが多いです。

ストマやカテーテルの管理

ストマのある方のパウチやカテーテル系の管理も看護師の役割です。

管理なので、特別何かをする必要はありません。

ですが、入浴によってカテーテルが抜けないようにしたり、ストマの清潔を保持したり、ストマパウチやカテーテルが正しく装着されているかを入浴後までしっかりと確認することを求められます。

訪問入浴で看護師の役割ではないものは?

病院や施設で働いた場合には看護師がやるべき役割なのに、訪問入浴では看護師がやらなくてよいというものもあります。

訪問入浴の現場において看護師の役割にならないものをご紹介します。

直接的な処置は役割にならない

例えば入浴中に傷を見つけたという場合、看護師が自らアセスメントをして処置をして、あとから医師に報告することもあります。

しかし、訪問入浴の看護師は自分の判断で直接的なケアを行ってはなりません。

傷を見つけたり異常を見つけた場合には、放置したことによって命に直結する可能性があるものを除いで全てその場で処置をするのではなく医師や、担当している訪問看護の看護師への報告のみでとどめる場合が多いです。

カテーテルが抜けた、貼付薬がはがれたなども報告のみ

例えば、入浴中にカテーテルが抜けてしまった、貼付薬がはがれてしまったという場合、医療機関であれば医師に方向をして自分で戻してもOKなケースが多いですが、先ほどと同様に放置したことで命に直結するリスクがあるもの以外は訪問入浴の看護師の役割外となります。

医師あるいは担当する訪問看護師に報告して対応は担当の医師や看護師が行うケースがほとんどのようです。

ただ、報告をしたうえで医師から処置の指示を受けた場合にはその指示に従わなければなりません。

訪問入浴における看護師の役割を理解したうえで働こう

訪問入浴の看護師は一般の施設や病院とは異なる役割を担います。

ですので、介護士が混乱しないように訪問入浴で働きたいと考える場合には訪問入浴の看護師の役割を理解したうえで働くのが大切です。

ただし、ここでご紹介したのは一般的なケースなのでこの役割をおさえたうえで、自分の働く訪問入浴の規則に従いましょう。

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