放課後等デイサービスの立ち上げにかかる費用を解説

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

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「放課後等デイサービスを立ち上げるのにいくら必要なの?」
「放課後等デイサービスの立ち上げ費用を調達する方法を知りたい」

このような考えを持っている経営者も多いのではないでしょうか。放課後等デイサービスの立ち上げをスムーズに行うには、長期的な計画が重要です。今回は、放課後等デイサービスの立ち上げ費用について解説します。この記事を読むことで、放課後等デイサービスの立ち上げに必要な費用と調達方法がわかります。ぜひ最後までお読みください。

目次

放課後等デイサービスを立ち上げる意味とは

小学生たち

共働き世帯が増え、保護者が働いている時間帯に子どもたちが過ごす場所が必要になっています。特に小学校高学年以下の子どもたちは、ある程度の自立力を身に付けるまでの期間は保護者の監視やケアが必要です。

子どもたちの社会性や自立心を育む場として、放課後等デイサービスは重要な役割を持ちます。また、保護者が安心して働くことができる環境を提供するためにも、放課後等デイサービスが必要でしょう。

放課後等デイサービス運営にかかる費用

放課後等デイサービスを開業するには、建物の購入または賃貸、教材や玩具などの調達、スタッフの雇用、保険や免許取得費用などの諸経費が必要です。必要な費用は以下のとおりです。

  • 施設費用(家賃や敷金、礼金など)
  • 施設内装費用(家具、玩具、学習教材など)
  • 人件費(スタッフの給与や社会保険料、労働保険料など)
  • 光熱費(電気代、水道代、ガス代など)
  • 修繕費用(施設の定期的な修繕やメンテナンス費用)
  • 広告宣伝費(パンフレット、チラシ、ポスター、Web広告など)
  • 保険料(労働者災害補償保険、第三者賠償責任保険、施設保険など)
  • 申請書類手数料や公印代などの手続き費用
  • その他の諸経費(電話代、事務用品、清掃費など)

これらの費用の詳細は、開業地域や経営規模によって異なりますが、1,000万円以上が必要となる場合が多いでしょう。そのため、銀行からの融資や、助成金や補助金などを活用する調達方法が一般的です。

 放課後等デイサービスの立ち上げにかかる初期費用

放課後等デイサービスの立ち上げ費用のうち、特に立ち上げ当初に必要となる費用があります。立ち上げる際に必要となる費用は以下のとおりです。

  • 建物の購入や賃貸費用
  • 家具や教材、玩具などの調達費用
  • スタッフの雇用費用
  • 保険料

これらの費用だけで1,000万円以上必要となる場合もあるでしょう。初期費用の内訳は、建物の購入費用や家具・教材・玩具購入費用が最も大きく、総費用の半分以上を占める場合もあります。

放課後等デイサービス運営に必要な経費について

放課後等デイサービスを立ち上げる際には、運営していくために必要な固定費も考えておきましょう。放課後等デイサービス運営に必要な経費は、以下のような費用が挙げられます。

  • スタッフの給与
  • 電気や水道などの光熱費
  • 家具や玩具の修繕費
  • 施設の清掃費

特に、人件費は経費の大半を占めるため、スタッフの賃金体系や労働条件には十分な配慮が必要です。また、光熱費や修繕費などは施設の維持管理に欠かせないため、費用の見積もりや、節約策の検討などを行うことが重要でしょう。運営を開始した当初は、売り上げが上がりません。半年〜1年以上のランニングコストも用意しておく必要があります。

放課後等デイサービスの人件費は重要

放課後等デイサービスにおいて、スタッフの賃金体系や労働条件には十分な配慮が必要です。

経費の大半を占める人件費を抑えることも大切ですが、スタッフの待遇や教育に投資する重要性も高いでしょう。スタッフへの投資を積極的に行うことで、モチベーションを高め、サービスの質の向上につなげられます。また、スタッフへの待遇面において、社会保険や労働保険などの手続きにも注意しなければいけません。

放課後等デイサービスの内装の重要性

放課後等デイサービスの施設内装には、家具や玩具、学習教材などの調達費用が含まれます。また、施設内装は、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えることが求められます。そのため、壁や床などの内装材やカーテンなどの選定にもこだわったほうが良いでしょう。

一方で、施設内装にかかる費用は、初期費用の内訳の一部になりますが、経費に占める割合は比較的小さいため、コストパフォーマンスに配慮した費用対効果の高い内装を選定することが重要です。

放課後等デイサービスの運営に必要な保険について

放課後等デイサービスを運営するにあたっては、様々な保険に加入したほうがよいでしょう。一般的には、労働者災害補償保険、第三者賠償責任保険、施設賠償責任保険などが挙げられます。

これらの保険は、施設の運営に伴うリスクをカバーするために必要なものであり、加入する保険の種類や保険料などは、地域や経営規模によって異なります。保険の加入については、専門家のアドバイスを仰ぎましょう。

放課後等デイサービス開業手続きにかかる費用

放課後等デイサービスを開業するにあたっては、各種申請書類や手続きが必要になります。例えば、開業許可申請や児童福祉法に基づく届け出、消防法に基づく届け出などが挙げられるでしょう。

これらの申請書類や手続きには、手数料や公印代、書類の作成費用などが必要です。また、申請書類や手続きの内容によっては、専門家に依頼することで、スムーズな手続きを行うことができます。依頼する費用も必要となるかもしれません。

会社の設立から始める場合、会社設立費用も計算しておきましょう。株式会社の場合20万円〜30万円必要です。

 放課後等デイサービスを立ち上げるための資金調達方法

放課後等デイサービスを開業するには、数千万円から1億円程度の資金が必要になります。自己資金で用意できない場合が多いので、必要に応じて資金調達をする必要があるでしょう。主な資金調達方法は以下のとおりです。

  • 銀行融資
  • 助成金の活用
  • 投資家からの出資
  • クラウドファンディング

いずれの場合も、開業計画の作成や事業計画書の作成が必要であり、適切な計画書の作成や財務計画の策定が不可欠です。また、融資の場合は、返済計画の策定や担保の用意なども必要となります。資金調達については、事前の情報収集が重要です。

放課後等デイサービス立ち上げ後の計画が大事

放課後等デイサービスを立ち上げるには、多額の初期費用が必要です。

特に初期費用の中でも大きな比重を占めるのが施設費用であり、家賃や敷金、礼金などだけでも1,000万円以上になることもあります。

立ち上げ費用を調達するためには、適切な計画書の作成や財務計画の策定、コスト管理の徹底などが重要となります。また、適切な資金調達の方法の検討や、効率的なコスト削減策の検討も必要です。

放課後等デイサービス立ち上げ費用を抑え、資金調達をスムーズに行うためにも長期的な視野で計画を立てることが成功の鍵となるでしょう。

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この記事を書いた人

野田晃司のアバター 野田晃司 作業療法士/ライター

2010年に作業療法士資格を取得し、2年間の病院勤務後、通所介護施設を運営する企業に入社。2つのデイサービス立ち上げを経験後、施設管理者として8年勤務。その間、高齢者デイサービス、放課後等デイサービスなどを展開し、約50名の従業員が勤務する会社の役員としてマネジメントにも関わる。
現在は、フリーのWebライターとして活動中。長年の経験と知識を活かし、多数のメディアで記事を執筆する。

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