就職した人が職場に合わずに訪問リハビリを辞める理由とは?
「せっかく就職してくれたけど、辞めてしまった。」
「訪問リハビリの離職率が高くて困っている。」
このような悩みがある経営者や管理者はいませんか?
離職率が高くなると経営が安定しないくて大変ですよね!
この記事では理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門職の方々が訪問リハビリの職場で離職する理由について、具体的にご紹介します。
離職する理由を理解することで離職しない職場を作ることができるようになると思います。
この記事は、きっと経営者や管理者の皆さんが、より良い職場環境を提供するためのヒントになることでしょう。
この記事でわかることは以下のとおりです。
- 就職した人が訪問リハビリを辞める(離職)理由
- 職員が離職しない職場づくり
では、早速解説していきましょう。
就職した人が訪問リハビリを辞める(離職)理由
訪問リハビリに従事する理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方々は、日々の仕事に大きな責任と課題を抱えています。
しかし、何らかの理由で離職することがあるとすれば、それは何なのでしょうか。
離職理由は人それぞれだと思いますが、代表的な理由は以下のようなことだと思います。
- 無理なスケジュールで訪問件数が多い
- 人間関係が悪い
- 急性期や回復期のリハビリとのギャップ
- 環境に適用できない(汚い家、暑さ・寒さなど)
- 一人での訪問なので責任感があり精神的に大変
一つずつ説明していきます。
無理なスケジュールで訪問件数が多い
一つの理由は、無理なスケジュールによる訪問件数の多さです。
訪問リハビリは、一日に多くの患者さんを訪問しなければならないという大きなプレッシャーがあります。
これは、移動時間も含めて、一日のスケジュールが非常にタイトであることを意味します。
この結果、リハビリの質が低下し、自身の専門性を発揮できないと感じることもあるでしょう。
一つの目安としては、40分間の訪問で1日に7件を超えると多いと思います。
もちろん報酬面との兼ね合いもありますが、無理させすぎると離職率には影響があると思います。
人間関係が悪い
職場の人間関係も重要な要素です。
スタッフ間のコミュニケーションが不足していたり、上下関係が厳格すぎると、働きづらさを感じることもあります。
良好な人間関係は、職場の雰囲気を保ち、メンバーの士気を高めるために重要です。
訪問リハビリは正直どの職場でもやる内容は同じです。
そのため、人間環境など職場環境がとても大切となります。
給料より人間関係を重視する人も多いかもしれませんね。
離職率が多い場合は管理者たマネジャーがあまりよくない場合もありますので、経営者としてはその辺もしっかりと評価する必要があります。
その一つの方法としては従業員満足度を評価すると良いと思います。
急性期や回復期のリハビリとのギャップ
訪問リハビリの職場で離職する理由としては、急性期や回復期のリハビリとのギャップもあげられます。
入院施設内でのリハビリとは異なり、訪問リハビリは患者さんの自宅での生活環境を直接観察し、対応しなければならないため、様々な困難や問題に直面することが多くあります。
これらのギャップに対応できず、生活期のリハビリにストレスを感じる方も多い人も少なからず存在します。
『リハビリ=機能訓練』みたいな考えがある人にとっては生活期はギャップが大きく離職の原因になってしまう可能性も大いにあります。
環境に適用できない(汚い家、暑さ・寒さなど)
訪問リハビリに特有の問題として、訪問先の環境に適応できないということもあります。
患者さんの自宅の清潔さや、暑さ・寒さ、湿度など、直接の介入が必要な場合、それらの環境に対応することが求められます。
これらの環境に適応できず、身体的または精神的ストレスを感じることが離職の一因となることもあります。
また、動物が苦手なのにペットがいる家庭に訪問したり、猫アレルギーなのに猫のいる家庭に訪問したりして嫌になってしまうセラピストもいるかもしれないので、訪問スケジュールの組み方には工夫が必要かもしれませんね。
一人での訪問なので責任感があり精神的に大変
訪問リハビリは基本的に一人で行う仕事であるため、その責任感が重大です。
一人で患者さんを診ることで、その生命と健康に対する責任を全うしなければならないというプレッシャーは、他の職種にはない独特の負担となるでしょう。
病院や施設では困った時には医師や看護師や他のリハビリ専門職を呼ぶことができますが、訪問リハビリではすぐに相談はできません。
そのような責任というプレッシャーを感じないためにも事業所内でのフォローが大切かもしれませんね。
まとめ
今回は訪問リハビリの離職する原因について話をさせていただきました。
訪問リハビリの職場で離職する理由となる要素のいくつかです。
経営者や管理者の皆さんは、これらの問題を理解し、それぞれに対策を立てることが重要です。
無理なスケジュールや訪問件数の調整、職場の人間関係の改善、訪問リハビリ特有の環境問題への対策、そしてスタッフの精神的なサポートが求められます。
これらに対応することで、離職率を下げ、より良い職場環境を作ることが可能になるでしょう。
これは、患者さんにとっても、スタッフにとっても、最善の結果を生むことでしょう。