訪問看護ステーションで働く言語聴覚士の役割や業務を解説

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

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理学療法士の働き先として増えてきている訪問看護ステーションですが、実は訪問看護ステーションで働く言語聴覚士も増えています。

看護師の現場のイメージが強い訪問看護ステーションですが、言語聴覚士はどんな業務をしているのでしょうか。

今回は訪問看護ステーションで働く言語聴覚士の役割や業務を解説していきます。

目次

言語聴覚士の訪問看護ステーションでの役割

超高齢社会の中で、在宅で過ごす高齢者が増えています。

その中で嚥下機能の低下や脳疾患による言語障害などに悩む方が多くいるのが現状です。

これらは利用者さんの家族も介護が難しい領域であり、言語聴覚士の専門的なサポートが必要になってきます。

言語聴覚士は利用者さんそれぞれに合わせた適切な機能維持のためのサポートやリハビリなどの支援提供を行います。

言語聴覚士の訪問看護ステーションでの業務

訪問看護ステーションで働く言語聴覚士の業務を解説します。

嚥下障害のある利用者への食事介助や嚥下評価

言語聴覚士は、嚥下障害のある利用者さんが食事の際に問題なく嚥下できているか注意しながら介助し、食事形態の適切さと嚥下機能の評価を行います。

訪問看護指示書やケアプランに基づいた支援や計画の見直し、多職種とのカンファレンス

訪問看護ステーションには言語聴覚士のほかに看護師や他の職種の人が配置されています。

言語聴覚士はそれぞれの職種の人と定期的にカンファレンスを行うことで、自分の専門外の知識を取り入れることができ、さらにケアプランに基づいた支援を行うことができるでしょう。

40分~60分のリハビリを1日4~5件行うケースが多い

言語聴覚士によるリハビリは、1日の平均的な訪問回数が4~6件の場合が多いです。

日によっては1日に7~10件訪問することもあります。

訪問先それぞれで利用者さんに応じた内容のリハビリやアドバイスをおよそ40分から60分の長さで行います。

訪問看護ステーションで働く言語聴覚士は少ない

地域で過ごす高齢者は家族と過ごす人、独居の人とさまざまです。

家族と同居している場合であっても、高齢化による嚥下機能障害がある人の食事介護は難しいのが現状です。

また、嚥下機能の悪化により窒息や誤嚥性肺炎などのリスクも高まってきます。

そのため言語聴覚士のサポートが必要になってきますが、現状では訪問看護ステーションにおける言語聴覚士の数が少ないのが問題と言われています。

2015年の厚生労働省の資料によると、言語聴覚士の数は1事業所あたり理学療法士が0.9人であるのに対し0.1人です。

在宅分野において言語聴覚士の数が少ないため、現在働いている言語聴覚士は、とても需要が高まっています。

言語聴覚士は病院以外でもさらに需要が高まる

高齢化が進む中、在宅で過ごす高齢者が増えています。そのため、ますます訪問看護の需要も高まっています。

医師や看護師が携わってきた訪問看護に言語聴覚士が入ることで、これまで以上に在宅にいる利用者さんに嚥下機能の訓練や食事介助など、専門的なサポートを提供できるようになります。

今までリハビリは、病院や病院の運営するリハビリセンターで実施するのが主流でした。ですが訪問看護という環境を選ぶことで、在宅だからこそできる仕事などにも携わることができ、経験の幅が広がり、やりがいを感じることができるのではないでしょうか。

働く時間も、病院に比べて平日の日勤が多く残業が少ないので、ライフスタイルに合わせて長く働くことも可能になるでしょう。

これから転職を考えている言語聴覚士の方には、今後はぜひ病院以外にも幅広く選択肢を持ち、転職を検討していただくことをおすすめします。

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