訪問看護ステーションで働く作業療法士の役割や業務を解説

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

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作業療法士の働き先が広がる中で、訪問看護ステーションで働く作業療法士も増えています。

看護師の現場のイメージが強い訪問看護ステーションですが、作業療法士はどんな業務をしているのでしょうか。

今回は訪問看護ステーションで働く作業療法士の役割や業務を解説していきます。

目次

訪問看護ステーションで増える作業療法士の割合

超高齢社会の中で、在宅で過ごす高齢者が増えています。高齢者の中には、看護師による医療的なケアだけではなく、運動機能の維持のためにリハビリやマッサージを求めている人が多いです。

利用者の需要に合わせて、訪問看護ステーションで働く作業療法士は増えてきているものの、まだまだ少ない状態です。

厚生労働省の調査結果によると、2022年時点での訪問看護ステーションで働くセラピストは、理学療法士が14.7%、作業療法士が6.5%、言語聴覚士が1.5%となっており、作業療法士は一番割合の多い理学療法士の半分以下の割合になっているのが現状となっています。

ですが、これから高齢化が進むなかで需要に合わせて、さらに作業療法士の力が必要になるため、徐々に増加していくと考えられるでしょう。

訪問看護ステーションで働く作業療法士の役割

地域で過ごす高齢者は家族で過ごす人、独居で過ごす人とさまざまです。

家族と同居の場合は、家族の介護負担を少しでも減らし、本人の尊厳を維持するためにも運動機能の回復、維持をしていく必要があるでしょう。

作業療法士は、利用者さんの状況に応じて生活する中で大切な「作業」を維持するためのサポートを行う役割を担います。作業を維持するためのサポートは、身の回りの動作や家事、そして仕事や趣味の活動など幅広くあります。

訪問看護ステーションで働く作業療法士の業務

訪問看護ステーションで働く作業療法士の業務を解説します。

1件あたり40分程度のリハビリテーションを提供

リハビリの提供時間は、訪問リハビリテーョンの事業所とほとんど同じ40分とする場合が多く、準備や移動時間を含めて1日の平均的な訪問件数は4~5件の場合が多いです。

多い時では1日に7~8件訪問することもあります。

看護師と連携を取りながら、リスク管理や計画の見直しのためのカンファレンス、情報提供を行う

訪問看護ステーションには看護師が多く配置されています。

作業療法士がより良いリハビリを提供するためには、看護師や他の職種との連携は必須になってきます。

お互いが得意とする専門領域を認め合い、スタッフ間での信頼関係を築くことがとても大事です。

利用者さん家族の生活状況の傾聴、アセスメント

利用者さんの運動機能の状態により、家族の負担が変わってきます。

介護をしている方が困っていることなどを詳しく聞き取り、必要に応じてご家族への介護指導もします。

また、仕事はリハビリ業務だけではありません。

訪問リハビリテーション実施計画書や報告書の作成など事務作業もあり、とくに月末などの時期は書類作成が忙しくなる場合もあります。

作業療法士は病院以外でも幅広く活躍することができます

高齢化が進むにつれて在宅で過ごす高齢者が増え、訪問看護の需要も高まってきました。

医師や看護師が携わってきた訪問看護に作業療法士が入ることで、これまで以上に在宅にいる利用者さんに専門的な作業療法のサポートを提供できるようになります。

今までリハビリは、病院や病院の運営するリハビリセンターで実施するのが主流でした。ですが訪問看護という環境を選ぶことで、在宅だからこそできる仕事などにも携わることができ経験の幅が広がり、やりがいを感じられるのではないでしょうか。

働く時間も、病院に比べて平日の日勤が多く残業が少ないので、ライフスタイルに合わせて長く働けるでしょう。

これから転職を考えている作業療法士の方には、今後はぜひ病院以外にも幅広く選択肢を持ちながら、転職を検討していただくことをおすすめします。

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