介護事業を開業したい若手が増えている理由とは?
近年、介護事業を開業したい、もしくは起業したいと考える若手のリハビリ職が増えています。
開業を志すまでにどのようなきっかけがあったのでしょうか。
今回はその介護事業を開業したいと考える若手の理由や背景を解説します。
なぜ若手は介護事業を開業したいと考えるのか
介護の現場で働くリハビリ職の若手は、働く中で自分たちが何を社会から求められているのかを認識できるようになってきます。社会における介護事業の需要や、リハビリ職が働きやすく、スキルを発揮しやすい介護事業の需要があることが大きいでしょう。
同時に現時点において、自分たちに何が不足しており、どこを改善すべきなのかが見えてきます。さらに2025年問題などの社会背景もあることから今後の需要の高まりを認識し開業につながるのではと推測できます。
また施設開業において、他業種よりも比較的職費用がかからないことも開業を決断する大きなメリットであると言えるでしょう。
やりたいことを叶えるだけでなく社会における需要を認識する
高齢化が進む中で、介護事業の需要は今後も高まり続けるでしょう。そんな需要が高まる介護事業では、労働環境などの問題を抱えています。これは介護事業での離職率に繋がる深刻な問題となっており、今後改善していかなければならない点でしょう。若手はその課題にも直面しており、自らが働きやすい環境を構築していこうと動いています。
厚生労働省による介護職員の今後の推移として、2012年には149万人だったのに対し2025年度には237〜249万人と推測されています。2025年には高齢者の割合が増加するため、職員も大幅に増えると予測されています。職員が大幅に増えることで、労働環境による原因での職員の離職を考慮し、職員が長く働けるような環境設定、教育を視野に入れる必要があるでしょう。
また、やりたいことではなく、求められていることをサービスにすることが大事です。
これから開業する人は、社会における需要を認識すること、そして利用者さんが求めるサービスを提供することが、開業、そして経営をする上で非常に大切になります。
社会に貢献できる介護事業の開業を
これから需要が増していく介護事業は、介護老人保健施設やデイサービス、訪問介護などさまざまな事業があります。国が推奨している地域包括ケアシステムの構築に沿った事業の需要が増すともいえるでしょう。
今後は、そのような地域包括ケアシステムの構築などの、さまざまな社会や国の目指す需要に合わせた事業展開が重要になるのではないでしょうか。これは若手の起業家だけでなく、現在、介護事業を行っている経営者にも求められることといえます。
どんなときであっても、時代のニーズに合わせた、社会に貢献できる介護事業の開業・展開が必要です。
社会と利用者の需要に合わせた事業展開を
介護の需要がますます高まり、介護事業がさらに必要とされる中での若者の開業は、介護業界にとってとてもいい流れになることが考えられます。
開業しても、やりたいことばかりをやってしまっては、経営が困難になる恐れがあります。ですが、きちんと社会が求めることを把握し、需要に沿った経営をすれば問題ありません。それに加えて、これまでの介護分野の保守的な部分を時代に合った新しい発想でカバーしていくことで、さらに介護業界が明るく、活発になるのではないでしょうか。
これから起業・開業する方はぜひ社会と介護を必要とする人が必要としているサービスを考慮し、展開していきましょう。