介護事業における新卒採用のメリットやデメリットとは？

介護事業において事業を伸ばしていく目的や、組織に刺激を与えていくためにも新卒採用を行う場所も増えています。

今回はそんな介護事業における新卒採用のメリットやデメリットを解説します。

介護事業における新卒採用のメリット

介護事業において新卒を採用するメリットは、若手の職員に働いてもらうことで職場に新しい思考が入り、既存の職員の良い刺激になることです。そして、既存の職員に改めて仕事に対する意識を強く持ってもらうきっかけにもなります。

既存の職員からしてみれば慣れた日常の仕事も、新卒から見たらすべてが新しい発見の連続です。新卒からさまざまな質問を受けることで、既存職員も仕事に対して今まで見えていなかった問題点に気づき、仕事の改善のきっかけをもらえることもあるでしょう。

また、新卒は年齢的にも若いため、長期的なキャリア形成が可能になります。早いうちから資格取得ができ、昇給も期待できるので新卒職員のモチベーションアップにもつながるでしょう。将来は管理職として活躍してもらえる可能性が大きいです。

介護事業における新卒採用のデメリット

メリットが多い新卒採用ですが、デメリットもあります。

まず、新卒は社会人一年生です。そのため、基本的な社会人としてのマナーなどが身についていない人が大半でしょう。また、現場での仕事が初めてのため、一人前に働けるようになるまでの育成に時間がかかることが考えられます。そのため、経営者は、新卒が戦力となるまでに時間がかかること、そして教育コストが中途採用よりもかかることは、頭に入れておくと良いでしょう。

場合によっては、学生の頃思い描いていた職場のイメージと異なるといって離職する人もいるでしょう。新卒の離職を避けるためには、就業前に、職場の見学や質問の時間を設けるなど、仕事内容や雰囲気などのイメージのすり合わせをしておくことが重要になってきます。

新卒採用は介護事業においてポテンシャルのある人材を確保できる可能性もある

新卒採用は、教育面などでのデメリットは懸念されますが、学んだことが定着しやすく、若さゆえのエネルギーがあり、活躍しやすい人材が確保できる可能性も大いにあります。

現場での経験を重ねるにつれ、スキルを磨いていくことで、ゆくゆくは優秀な指導者にもなれるでしょう。新卒は努力次第でいくらでも成長できる可能性を秘めています。

もし経営者が、今まで新卒採用を行ったことがない場合は、新卒採用を行っている他の介護事業から情報を得るのも良いでしょう。

また、事業所によって職員の年代や男女比率により特色も変わってくるので、やみくもに新卒を採用するのではなく、他の事業を参考にして冷静に検討することが大切になってきます。

とはいえ、若い人材は向上心があり、失敗してもくじけず仕事に取り組んでくれるでしょう。前向きに新卒採用を検討することで、職場が活性化するのではないでしょうか。

新卒採用は介護の職場を活性化させる絶好の機会

介護事業において新卒を採用するメリットとデメリットを解説しました。

新卒は、育成の時間と労力はある程度かかりますが、長い目で見るとキャリアアップが見込め、管理職候補にすることが可能です。

それだけでなく、若い人材は、考え方も柔軟です。そのため、今までの職場にはなかった考え方や物事の捉え方ができるようになることは大きいです。

経営者は、若い人材を採用することで保守的になりすぎず、時代に合った介護のニーズや職員のニーズを察知できるようになるでしょう。

新卒採用は介護の職場を活性化させる絶好の機会です。経営者は、ぜひ積極的に新卒の採用を検討することをおすすめします。