【 IKIGAI管理者・新美杏介の成長ストーリー vol.1 】開所後2ヶ月、「激動」の日々を振り返るー。

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

介コネフェスの詳細はこちら

取材日:2022年1月24日
IKIGAI編集部

2021年11月愛知県西尾市にオープンしたデイサービス「IKIGAI」。そこで日々、地域住民のみなさんとスタッフのことを考え走り続ける一人の管理者がいます。

本記事は、デイサービスIGIKAIの25歳若手管理者・新美杏介氏(理学療法士)の成長を記録する連載企画の第1弾です。IKIGAI開所後2ヶ月を振り返り、新美氏が色々と動いてきた中での新たな気付きや変化、今後チャレンジしたい事など、IKIGAIにかける熱い想いについて伺ってみたいと思います。実はちょっぴりおちゃめで野心家な彼の魅力に迫ります。

◆新美杏介(にいみ・きょうすけ)プロフィール
1996年愛知県半田市出身。2019年藤田保健衛生大学卒業後、理学療法士として回復期病院に勤務。2021年9月より株式会社介護コネクティブに参画し、デイサービスIGIKAI(愛知県西尾市)の管理者に就任。

目次

IKIGAI 開所後2ヶ月の奇跡

―― 開所後2ヶ月を振り返り、大変だったことや嬉しかったこと、また、やりがいを感じたエピソードなどがあればお聞かせいただきたいです。 まずは、大変だった点はいかがでしょうか?

この2ヶ月はまさに「激動」でした。ずっと忙しく動き回っていた感じです。大変さを感じたのは、やはり営業です。これまでは病院で待っていれば仕事がくるという環境でしたが、現在はそうはいきません。人に選んで来てもらうためには、僕たちのやっている事がちゃんと利用者さんや関係者に伝わらないといけないのです。


僕自身、西尾市は見ず知らずの土地だったため、まずは関係性を作るところからスタートしました。時には辛辣なコメントをいただいたり、共通言語やちょっとしたニュアンスの違いで僕の想いが思うように相手に伝わらないということもあったりしました。仕事を取りにいく大変さを、身を持って実感した2ヶ月でしたね。

―― ここ2ヶ月の営業活動を通して、ご自身の中で変化していったことはありましたか?

営業開始当初は、全く上手くいきませんでした。そのため、1週間ずつやり方や話し方といった営業方法を変えてみたんです。まずは、「利用者さんを増やさないとやばい…!」という僕の気持ちは心の奥にしまい込み、とにかく相手の気持ちに寄り添うことをしてみました。

相手の気持ちに立って考えると、営業に来られるというだけでもちょっと嫌になるのに、怖い顔の者が来たらおさらです。最初は若いため馬鹿にされるのではないかという不安から、真面目で固い表情をつくって少し背伸びをしていました。しかし、考え方を改め、常に笑顔で、時にはフロントトークで自虐ネタも入れてみるなど、職場の仲の良い先輩に話しかけるような感じに僕のスタンスを変えてみたのです。すると、相手も自然と表情が明るくなりました。

そうなると、僕も次第に営業することが楽になります。最初は「やりたくな〜」と思っていた営業ですが、今では自信をもって行くことができています。そもそも自分たちがやっていることが良いことなのに、それを売り込めないのはおかしなことだと思えるようになったのです。このように自信がもてるようになってからは、週末の疲れ度合いも随分楽になってきましたね。

―― 自ら困難を切り開いて行かれたのですね。 管理者として活動してきた中で、嬉しかった事ややりがいを感じたエピソードはありましたか?

職員と利用者さんが楽しそうに話している姿や、利用者さんからいただいたコメントを職員が嬉しそうに話してくれる時はとても嬉しかったです。また、スタッフに色んな仕事を任せていけるようになったり、営業に一緒に行けるようになったりした時は、チームとしてまとまってきたのを実感できて嬉しかったです。

また、個人的には最初の契約がとれた時が感動的でした。その方は90代の方で、体験利用の際に「肩が挙がらない」とい訴えておられました。それに対して、僕は「生きがいタイム」いう活動時間を使ってリハビリを担当させてもらいました。肩が挙がるような運動を一緒に行い、それが喜んでもらえたようで、最終的に契約につながったのです。あの時は、とても嬉しかったですね。この思い出はきっと、一生忘れることはないと思います。

実は野心家!? 30歳までに成し遂げたい夢とは

―― 激動の日々を過ごされた新美さんの息抜きの方法や、原動力となったことを教えて下さい。

僕は毎朝4時に起きて10km・約1時間のランニングをしてから出勤します。朝から運動をすることでリフレッシュになっています。また、仕事が早く終わった日は18時ごろから喫茶店やサウナに行くなどしてパワーを回復します。余白の時間を作るのは、とても大切なことだと感じます。

原動力は、負けん気です。「ここで挫けたらかっこ悪い、オレはビックになれないぞ!」と辛い時はいつも自分を奮い立たせています。僕は昔から、かなり野心は強い方だと思います。

―― 新美さんの「野心家」な一面が見られて嬉しいです。具体的な目標や夢があったら教えて下さい。

まずは30歳くらいまでに、愛知県・知多半島で新美といったら分かるくらいビックに、有名になっていたいです。みんなには笑われることもありますが、昔から割と真面目に言い続けてきました。

ここ2~3ヶ月、優等生な会話をしすぎていて自分がつまらなくなってきている気がするので、今後はオフィシャルな場でも真面目な話は少なくして、人間らしく、ありのままの自分を出していきたいと思います。

介護業界における理学療法士の可能性

―― デイサービスIKIGAIの運営を通して、介護業界における理学療法士の可能性を感じたことがあれば教えて下さい。

理学療法士は、医師の指示の元でしか働くことができません。そのため、僕は今、理学療法士として働いているわけではないのですが、理学療法士時代に培ったスキルは、今とても役に立っています。例えば、PDCAサイクルをまわすこと、SOAPを使用した考え方など、社会で通用するスキルはとても多いと思います。

また、担当者会議のため利用者さんのご自宅に伺った際に、ケアマネージャーさんから家の中の環境や補助具の調整をして欲しいと言われ、すぐに対応出来た時に理学療法士の経験が活きたと感じました。

その他、IKIGAIタイムを使って利用者さんと運動をする時も理学療法の知識が活きるし、やっぱり理学療法って楽しいなと思いますね。まだまだ勉強し続けなくちゃなと思います。

後輩の理学療法士には、病院という医療現場で働くことはもちろん大事だけど、介護や福祉業界にも理学療法士はとても重要な存在なんだということを、伝えていきたいですね。

今後2ヶ月で力を入れること

―― 最後に、今後2ヶ月で力を入れることを教えて下さい。

施設としては、ちゃんと利用者さんを確保することに注力したいと思います。やはり利用者さんも人数が少ないと寂しそうですし、スタッフも手持ち無沙汰になります。また、僕自身も利用者さんが多くいる状態が続かないと、会社が潰れるんじゃないかと不安になり、それは動悸がするほどです(笑)早く、デイサービスの事業で会社を支えるぞってくらいの存在になりたいですね。

個人としては、お金を使いすぎないように気をつけます(笑)車とかキャンプ用品など、ついつい趣味に使いすぎちゃうんですよね。現在、ストレス発散がお金を使うことになっているので、その課金癖をなおしたいと思います。まずは楽天市場のアプリを開かないところからですね。自分の財務管理も、しっかりしていきたいと思います。

***

以上、デイサービスIGIKAIの25歳若手管理者・新美杏介氏に、開所後2ヶ月の振り返りとして様々なエピソードや今後の抱負について伺いました。

これからも、IKIGAI編集部では新美氏が管理者として成長していくストーリーを追っていきたいと思います。

次回の記事で、またお会いしましょう〜!

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この記事を書いた人

新卒で総合病院のICU看護師として勤務。病院より広い世界を見たい一心で海外へ飛び出した後、現在はフリーランスの道を歩んでいます。ここ数年は「看護だけでない医療・介護の広いフィールド」「患者さんではなく、医療従事者」に興味津々です。

看護師になった理由は「人の話を聞いて、相手の人生をよい方向に導きたい」と思ったから。この思いをフリーランスのフィールドへ転換し、インタビューライターとして活躍中。
超ジェネリストタイプ。「ハイライトすべきもの・人をハイライトしたい!」をモットーに、輝く原石をもっと輝かせるために多方面で活動しています。趣味は旅、読書、英語。もう一度看護師として働くのもいいかも!とひそかに思っています。

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