【 IKIGAI管理者・新美杏介の成長ストーリー vol.2 】開所後4ヶ月、施設や僕の「在りたい姿」について考える

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

介コネフェスの詳細はこちら

取材日:2022年3月22日

IKIGAI編集部

2021年11月愛知県西尾市にオープンしたデイサービス「IKIGAI」。そこで日々、地域住民のみなさんとスタッフのことを考え走り続ける一人の管理者がいます。

本記事は、デイサービスIGIKAIの25歳若手管理者・新美杏介氏(理学療法士)の成長を記録する連載企画の第2回です(第1回はこちら;【 IKIGAI管理者・新美杏介の成長ストーリー vol.1 】開所後2ヶ月、「激動」の日々を振り返るー。)IKIGAI開所から早くも4ヶ月。この間、彼が何を感じ、考え、行動し、変化してきたのか。ちょっぴりおちゃめで野心家な彼の魅力に迫ります。

新美杏介(にいみ・きょうすけ)プロフィール

1996年愛知県半田市生まれ。2019年藤田保健衛生大学卒業後、理学療法士として回復期病院に勤務。2021年9月より株式会社介護コネクティブに参画し、デイサービスIGIKAI(愛知県西尾市)の管理者に就任。

目次

IKIGAI 開所後4ヶ月の奇跡

―― 開所して4ヶ月が経過しました。前回インタビュー(2022年1月)以降を振り返り、大変だったことや嬉しかったことなどあれば、お聞かせ下さい。  

前回もお話した「激動」の日々は続いています。

激動に感じるのは、目の前の問題に一生懸命向き合い続けているからだと思います。どこまでが自分の業務範囲なのかという線引や、どの立場で関わったらいいのかといった区別が曖昧になりやすいため、意識して関わることが必要だと感じています。

管理者の役割に、「現場と経営陣との調整をすること」がありますが、僕はできるだけ現場感を大切に考えたいと思っています。両者とも定期的にコミュニケーションをとりながら現状報告や振り返りをおこない、これからの方向性を丁寧に話し合っています。

病院勤務時代にはほとんど気にしていなかった「稼ぐ」というお金の面も、当初よりはだいぶ慣れてきました。しかし、まだまだだなと感じることも沢山あります。最近は一般企業で働く友達と情報交換する機会が増えました。関わる人や話す内容が変わっているので、自分も少しずつ変化してきているのだなと感じます。

代表の寺本さんは僕を信頼して様々なことを任せてくださるので、会社の成長のためにできることを僕からも返していきたいと思い日々働いています。

―― 利用者さんとの関わりの中で、印象に残ったことや、やりがいを感じたエピソードなどあれば教えて下さい。

ある日、デイサービスをご利用中の方が息苦しさを訴えられました。すぐさま医療スタッフが症状を確認し、すぐに病院を受診することをおすすめしました。その後、検査にて重い病気が判明します。しかし、その方はその後もデイサービスに通い続けて下さいました。

当初は杖をついて歩いて通われていましたが、次第に息苦しから転ぶようになり車椅子に。調子が悪い日は静養室で休息をとりながら、可能な範囲で活動に参加されました。

病気が発覚して1ヶ月。その方は、ご家族様に見守られながら息を引き取りました。

後日、ご家族様とお話させていただいた際に、ご本人が最期まで「IKIGAIに来たかった」と話されていたことを伺いました。そして、「IKIGAIに通わせてもらい良かったです、ありがとうございました」と声をかけて下さったのです。

どんな関わりをさせてもらったらその方が笑顔になるのか、スタッフ一同、一生懸命考えながら日々関わらせてもらっていたので、IKIGAIがその方の「生きがい」になっていたのだと実感できて、とても嬉しく思いました。

自分の “ありたい姿” に向き合う

―― ご自身の中で、変化したことはありますか?

ここ2ヶ月は、比較的自分と向き合うことができたと思います。いつも身近にいる経営支援部の清水さんや、代表の寺本さんなど、自分のまわりにはロールモデルがたくさんいます。しかし、あくまで自分は自分でしかありません。「僕はどうありたいのか」ということに、この2ヶ月間は真剣に向き合うことが出来たと思います。

そのきっかけとなったのは、大学時代の友人とサウナに行った時のことです。「最近どう?無理してない?」という言葉をかけてもらったことで、自分では意識していなかったけれど、「自分って無理しているのかな」と自分に目がいくようになったんです。

それ以降、自分らしさとか、自分のありたい姿を考えるようになりました。

ーー 自分の在りたい姿を考えるって、すごく大変なことだと思います。新美さんの「在りたい姿」とは、どんな状態ですか?

僕は、「花の慶次」のような生き方が好きなんです。ふらふらとしているように見えるけど、自分らしく生きている、みたいな。自分の周りには素晴らしい面白い人が沢山いるのでついつい追いかけたくなるのですが、大切にすべきものは「自分」なんです。

大学を卒業するまでは失敗を恐れずになんでも挑戦していましたが、働くようになってからは自分らしさや自分というものをどこか置き去りにしてしまっていたように思います。なので、これからは定期的に自分としっかり向き合いながら過ごしていきたいです。

新美さんが思い描く未来と今後2ヶ月で挑戦したいこと

ーー 今後、力を入れていきたいこと・挑戦したいことを教えて下さい。

IKIGAIのスタッフや利用者さんが増えて、みんなの「生きがい」であふれている状態にしたいです。そして、さらにはそれを地域に還元できるような仕組みを作りたいです。いざという時に助け合えるような関係性は、平素から築いていく必要があります。IKIGAIが、地域のハブとなる存在になることで、それは実現可能だと考えます。

また、若手の教育にも力をいれていきたいです。学生向けの定期的なイベントや勉強会を企画し、介護業界で働くことの魅力と可能性を伝えていきたいと思います。

――  最後に、今後の2ヶ月で力を入れたいことを教えて下さい。

IKIGAIとしては、経営的にも大事な時期を迎えるので、現場と経営の両輪をさらに上手くまわせるように力を入れていきたいと思います。

僕個人としてはもうちょっとリフレッシュする時間を確保し、メリハリをもった働き方を実践したいです。そのために、苦手なスケジュール管理を何かしらのツールを駆使しながら克服します。

***

以上、デイサービスIGIKAIの25歳若手管理者・新美杏介氏に、開所後4ヶ月の振り返りとして様々なエピソードや今後の抱負について伺いました。

これからも、IKIGAI編集部では新美氏が管理者として成長していくストーリーを追っていきたいと思います。

次回の記事で、またお会いしましょう〜!

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この記事を書いた人

新卒で総合病院のICU看護師として勤務。病院より広い世界を見たい一心で海外へ飛び出した後、現在はフリーランスの道を歩んでいます。ここ数年は「看護だけでない医療・介護の広いフィールド」「患者さんではなく、医療従事者」に興味津々です。

看護師になった理由は「人の話を聞いて、相手の人生をよい方向に導きたい」と思ったから。この思いをフリーランスのフィールドへ転換し、インタビューライターとして活躍中。
超ジェネリストタイプ。「ハイライトすべきもの・人をハイライトしたい!」をモットーに、輝く原石をもっと輝かせるために多方面で活動しています。趣味は旅、読書、英語。もう一度看護師として働くのもいいかも!とひそかに思っています。

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