デイサービスが赤字になる原因とは?その対策も解説

日程 : 2023年11月11日(土)
時間 : 13:30 〜18:20
場所 : ウィンクあいち (愛知県名古屋市)

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高齢化が進む中で、デイサービスの需要が高まっています。

しかしそんな中で、デイサービスの赤字経営が目立つ状況となっており、倒産するケースもあります。

なぜ、需要が高まっているのにもかかわらず赤字に陥ってしまうのでしょうか。

今回は、デイサービスが赤字になる原因と、それを踏まえて赤字にしない経営方法についてお伝えしていきます。

目次

デイサービスの現状とは

高齢化社会において、地域包括ケアの動きが高まっており、デイサービスの需要は増加しています。そのため、昔に比べてデイサービスの施設も増えてきました。

デイサービスは、半日型と1日型の利用方法があり、利用者さんは施設の送迎車で通うことができます。施設では、集団による機能訓練やレクリエーションを楽しむことができ、身体的・精神的な機能の維持や向上が期待できます。

とても便利なデイサービスですが、経営面では問題が生じるようになりました。

近年、一気に施設数が増加したことで、利用者さんが思ったように集まらず、約半数のデイサービス施設が赤字経営となり、倒産件数も増加しているという課題があります。

デイサービスが赤字になる原因とは?

地域で必要とされているデイサービスですが、赤字になる原因には何があるのでしょうか。順番に解説していきます。

稼働率が低い

デイサービスの稼働率とは、施設を利用できる最大人数に対する利用割合のことです。

 1日の稼働率は、1日あたり利用定員が何人いたかという計算で出せます。

利用定員が少ないと売り上げがたたず、赤字の原因になります。

売り上げを上げるためには、稼働率を上げていかなくてはなりません。

取れる加算を算定していない

デイサービスには特定の条件を満たした場合に取れる加算があります。

その加算の算定条件などを十分に学んでおらず算定していないことから、本来とれるはずの収入を得られていない場合があります。

人件費が高い

施設運営の費用の割合で、人件費が多くを占める場合は赤字になりやすいでしょう。

施設での必要な人数に対してスタッフの人数は適切か、金額は高すぎないか、一般的な相場も大事ですが、施設の収入と固定費の割合は定期的に見直すことが大事です。

固定費が高い

施設を運営するにあたり、月の固定費が高いと収益が上がりません。

固定費で削減できるものはないか、定期的な見直しをすることで収益を上げることができるでしょう。

競合他社との競争が激化

大手企業の競合やサービスが充実している競合などがいることで、施設の利用者が減少する恐れがあります。

しかし、大手のように大規模に予算をかける以外にもできることはたくさんあります。

丁寧なサービスを充実させるなど、顧客満足度を上げていくことが大切です。

デイサービスを赤字にしない対策とは?

デイサービスが赤字になる原因を踏まえ、その対策を取る必要があります。

ここではいくつかの赤字対策をご紹介します。

稼働率を上げる

デイサービスの施設は稼働率で収益が変わります。

赤字にしないためには1日あたりの利用定員を増やし、稼働率を上げることが大切です。

加算をもれなく算定する

デイサービスで特定の条件を満たす場合に算定できる加算があります。

その加算の算定条件をきちんと学び、もれなく加算をとりましょう。

中には特例措置などで取れる加算などもありますし、点数改定で大幅に変更する場合もあります。

加算の算定漏れがないよう、加算に関しては常に最新の情報を取得しておきましょう。

定期的な労働環境の改善

スタッフ1人に対する仕事量は適量か、また、残業などの時間外の労働は多すぎないかなどを確認し、問題がある点は改善していくことで、スタッフが長く働きやすい環境になるでしょう。

逆に稼働率の割にスタッフが多い場合は、人員の削減や部署異動などを検討することで、スタッフ数と仕事のバランスを調整することができます。

デジタル管理による業務の効率化

利用者さんの情報や、スタッフの勤怠における管理を紙ではなくデジタルにすることで、人が管理する手間や時間を短縮することができます。

さらに、紙媒体の管理で使っていたスペースも不要になり、物理的な情報の紛失もなくなるでしょう。

しかし、ウィルスソフトの導入や管理パスワードの徹底など、デジタルでの管理におけるセキュリティの設定は厳重に行う必要があります。

経営や資金の管理

経営をしていくにあたり、経営戦略や資金の管理は経営をしていくために必要です。

こまめに見直しや改善を行っていきましょう。

適切な人員配置で安定的な稼働を目指す

デイサービス施設が増加したことによる赤字経営や倒産は、非常にもったいないことです。

施設を継続して運営するためには、施設の事業の収益だけなく、支出面の定期的な見直しが必要です。

稼働率の割に人件費がかかりすぎていないか、または離職が多く人事採用が頻回である場合などは、気を付ける余地があります。

利用者さんの数を増やすことも大事ですが、スタッフを採用するためにもお金がかかるため、長く働いてくれるような職場環境づくりも必須です。

良い環境の職場は、利用者さんの満足度もおのずと高くなることが予想されます。

施設の経営のなかで、赤字になりうる問題点をどんどん潰していくことで、安定的な稼働を目指しましょう。


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