デイサービスでスタッフが離職しないための対策とは?
デイサービスではさまざまな職種のスタッフが働いています。経営者としては、スタッフには離職せず、定着して働き続けて欲しいと思うのではないでしょうか。
2020年の介護業界の離職率は14.9%と以前よりも改善していますが、まだまだ課題が多い現状です。
今回はデイサービスでどうしたらスタッフが離職しないのか、スタッフが離職しないための対策を解説していきます。
それぞれの職種が専門性を活かせているか
デイサービスには、介護士や理学療法士など、複数の職種のスタッフが働いています。それぞれのスタッフは、果たして専門性を活かして働けているでしょうか。スタッフがデイサービスで働き続けるには、それぞれの職種においてやりがいや専門性を活かせているかが重要になってきます。
たとえば、デイサービスでは専門の仕事以外にも、レクリエーションなどの仕事や細かい雑務があります。どれも利用者さんに関係してくる仕事ではありますが、必ずしもスタッフが自分の専門外の仕事も得意だとは限りません。
経営者は、スタッフのそれぞれの声が埋もれてしまう環境になってしまっていないかを確認することが大切です。そしてスタッフの職域の差による悩みが出た場合に、スタッフが気軽に相談できる場を設けましょう。悩みを改善することで、スタッフに不満を溜めさせないことが重要です。また、定期的に研修制度や勉強会などを実施することで、スタッフそれぞれの専門職がスキルアップできる環境を作りましょう。
デイサービスでの働き方に柔軟性を持つ&福利厚生の充実
同じ場所で長く定着して働くためには、それぞれが働き方に柔軟性を持つことが重要です。働く仲間の中でも共通の思考が必要であり、協力し合う姿勢を持つとよいでしょう。
また、時代に合わせて、正規雇用だけではなく、派遣社員やアルバイト雇用、年齢の関係ない雇用などを仕事の内容や量に応じて使い分けましょう。スタッフ一人に長時間の労働や、偏った仕事量、責任を預けたりせず、分散させることでスタッフの心身の消耗を防げます。
男性が育休を取得する機会や、女性が勤務時間や休暇の面で調整しやすい職場環境に改善するなど、時代に合わせた福利厚生や休暇制度を設けましょう。福利厚生や休暇制度が充実することにより、スタッフは個人のライフスタイルに合わせて働くことができます。それにより離職が減り、長く働ける人が増えるでしょう。
経営者のリーダーシップと企業文化の構築が重要
スタッフが離職しないデイサービスを経営するには、 経営者のリーダーシップと企業文化の構築が重要です。会社の利益ばかりを求めてもスタッフはついてきませんし、サービス重視でも給与が低いと離職は増えるでしょう。
スタッフの経験や資格によって手当てをつけることや、普段からコミュニケーションをとりスタッフに寄り添うことが大切です。経営者が真摯に評価をすることで、スタッフの離職も減り、良い環境に改善されるでしょう。
職場の環境改善で働きやすく離職率の少ないデイサービスに
介護業界は人材不足や激務、そして薄給というイメージがありますが、業界別に見ると極端に離職率が高い訳ではありません。ですが慢性的に人手不足である原因は労働環境やスタッフの教育体制、人間関係などに問題があると考えられます。
職場では、スタッフが仕事に関してわからないことがあった時に、スタッフの間で質問しやすい環境や、フォローし合える人間関係が構築されていることが理想です。人間関係が良好になると、スタッフ同士で協力し合えるようになり、職場内の雰囲気が良くなります。
また、経営者はスタッフの普段の仕事の成果や、持っているスキルを評価し、相応の手当てをつけることが大事です。適切な評価により、スタッフの仕事のモチベーションを上げていきましょう。
職場の雰囲気やスタッフの労働環境を改善していくことで、より離職率が少ないデイサービスの職場を作ることができるでしょう。